外壁の劣化は、建物の美観を損なうだけでなく、構造的な問題を引き起こす可能性もあります。
ひび割れ、剥がれ、変色などの症状が見られる場合、その原因を正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。
本記事では、外壁の劣化の主な原因や症状、そして劣化を防ぐための解決策について詳しく解説します。
自宅の外壁を長持ちさせ、美しい状態を保つためのヒントをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
外壁の劣化の原因
太陽光、紫外線
外壁の劣化の原因の一つに太陽光、紫外線があります。
太陽光に含まれる紫外線は、外壁の塗装や素材に直接ダメージを与える要因です。特にUV-B波は塗装の色褪せやひび割れを引き起こし、素材自体を脆くすることがあります。
これにより、外壁の防水性能が低下し、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。
対策としては、紫外線に強い塗料を使用することや、定期的なメンテナンスを行うことが効果的です。
また、外壁を適切に保護するためのシェードやカバーの設置も有効です。
雨風
外壁の劣化の原因として雨風が挙げられます。
特に日本の気候では、梅雨や台風の影響で大量の雨が降り、強風が吹き荒れることが頻繁にあります。
雨は外壁に浸透し、湿気を引き起こすことでカビや苔の繁殖を促進し、風は塵や砂を運び、外壁を擦り減らすことがあります。
これらの影響により、外壁のひび割れや塗装の剥がれが生じやすくなります。
対策としては、定期的なメンテナンスや防水塗料の使用が有効です。
湿気
外壁の劣化の主要な原因の一つに湿気があります。
湿気が外壁に長期間にわたり浸透すると、素材の劣化やカビの発生を引き起こします。
特に、木材や石膏ボードなどの吸水性の高い素材は、湿気による膨張や収縮を繰り返し、ひび割れや剥がれが生じやすくなります。
また、金属部分には錆が発生し、構造の強度を損なう恐れがあります。
湿気対策としては、適切な防水処理や定期的なメンテナンスが重要です。
特に、雨樋の掃除や壁面のコーキングの点検を怠らないようにしましょう。
経年劣化
外壁の劣化の原因の一つに経年劣化があります。
これは、時間の経過とともに材料自体が劣化し、性能が低下する現象です。
紫外線、風雨、温度変化などの自然要因が影響し、塗装の剥がれやひび割れが発生します。
経年劣化は避けられないため、定期的なメンテナンスが重要です。
外壁の再塗装や部分補修を行うことで、建物の美観を保ち、耐久性を向上させることができます。
早めの対策が、深刻な劣化を防ぐために効果的です。
施工不良
外壁の劣化の原因の一つとして施工不良が挙げられます。
施工時に適切な材料や技術が用いられなかった場合、外壁の耐久性が低下し、早期に劣化が進行することがあります。
例えば、塗装が不均一であったり、防水処理が不十分であったりすると、雨水が浸入しやすくなり、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。
このような問題を防ぐためには、信頼性のある業者を選び、施工品質を確認することが重要です。
塩害
塩害は、海に近い地域で外壁が劣化する主な原因の一つです。
海風に含まれる塩分が外壁に付着し、時間と共にその塩分が壁材に浸透して内部から劣化を引き起こします。
これにより、コンクリートの剥がれや鉄筋の錆びが進行し、建物の耐久性が低下します。
塩害を防ぐためには、塩分の影響を受けにくい塗料を使用することや、定期的な清掃・メンテナンスが重要です。
また、適切な防水処理も塩害対策として効果的です。
物理的な破損
外壁の劣化原因の一つに物理的な破損があります。
これには、風や雨、雪などの自然現象によるダメージや、建物周囲での作業中に生じる傷、落下物による損傷が含まれます。
特に、強風時に飛散する物体が外壁に当たることでひび割れや欠けが発生することがあります。
物理的な破損が放置されると、雨水が浸入しやすくなり、内部構造の劣化やカビの発生を招くため、早期の修繕が重要です。
定期的な点検と迅速な対応が、外壁の長寿命化に繋がります。
外壁の劣化の原因だけでなく、劣化することで見られる症状
ひび割れ
外壁の劣化が進行すると、よく見られる症状の一つがひび割れです。
紫外線や雨風の影響、温度変化による収縮や膨張などが原因で発生します。
ひび割れには、幅0.3ミリ以下のヘアークラックと幅0.3ミリ以上の構造クラックの2種類があり、構造クラックは早めの対処が必要です。
放置すると、内部に水が浸入し、さらなる劣化やカビの発生を引き起こすため、早めの補修が重要です。
専用のシーリング材や補修材を使用し、プロの業者に依頼してしっかりと修理することが推奨されます。
変色
外壁の劣化によって最も一般的に見られる症状の一つが変色です。
変色は、紫外線や雨風、汚れなどの影響で外壁の色が薄れたり、くすんだりする現象です。
特に、日当たりの良い南側の壁で顕著に見られることが多いです。
変色は美観を損ねるだけでなく、塗膜の劣化を示すサインでもあります。
この症状が見られた場合、早めの再塗装やクリーニングが必要です。
放置すると、さらに深刻な劣化や修繕費の増加につながる可能性があります。
チョーキング
外壁の劣化の一つとして、チョーキング現象が挙げられます。
チョーキングは、外壁の塗装が劣化し、表面に白い粉状の物質が現れる現象です。これは紫外線や風雨により塗膜が劣化し、顔料が粉状に分解されることが原因です。
チョーキングは美観を損ねるだけでなく、塗膜の防水機能も低下させるため、早めの対策が必要です。
具体的には、チョーキングが見られた場合、外壁の再塗装やコーティングの再施行が効果的です。
定期的なメンテナンスで劣化を防ぎ、建物の長寿命化を図りましょう。
剥がれ
外壁の劣化の原因には、紫外線、雨風、温度変化などの自然環境が大きく影響します。
特に日光による紫外線や湿気の影響で塗膜が劣化し、外壁の表面が剥がれることがあります。
剥がれが発生すると、外観が損なわれるだけでなく、内部に水が浸入しやすくなり、さらなるダメージを引き起こす可能性があります。
この症状が見られた場合、早急に補修工事を行うことが重要であり、外壁の防水性と耐久性を回復させるための適切な対策を講じる必要があります。
コケ、藻、カビ
外壁の劣化によってよく見られる症状の一つにコケ、藻、カビがあります。
特に湿気の多い環境や日当たりの悪い場所では、これらの微生物が外壁に付着しやすくなります。
コケや藻は緑色の斑点として現れ、カビは黒い点や斑点として見受けられます。
これらは見た目を損なうだけでなく、長期間放置すると外壁材を侵食し、さらに劣化を進行させる原因となります。
定期的な清掃や防カビ剤の使用で対策を行うことが重要です。
シーリングの劣化
外壁の劣化による症状の一つにシーリングの劣化があります。
シーリングとは、外壁材や窓枠の隙間を埋めるための材料で、防水や防風の役割を果たします。
しかし、経年劣化や紫外線、雨風の影響でシーリングがひび割れたり、硬化したりすることがあります。
これにより、雨水が浸入しやすくなり、内部構造の腐食やカビの発生を招くことがあります。
シーリングの劣化は、早期に修繕することでさらなる外壁の損傷を防ぐことが重要です。
サイディングボードの変形
外壁の劣化の原因の一つとして、サイディングボードの変形があります。
サイディングボードは、外壁に張り付けるパネル状の建材のことであり、建物の防水と気密性を守る役割を担っています。
長期間にわたり直射日光や雨風にさらされることで、膨張や収縮を繰り返し、変形することがあり、これにより、ボードの隙間が広がり、そこから雨水が侵入することで内部の腐食が進行し、さらなる劣化を引き起こします。
このような症状が見られた場合は、早めの修理が必要です。
外壁の劣化の原因を突き止めた後の解決策
コーキングを打ち替える
外壁の劣化原因が特定された後、効果的な解決策の一つとしてコーキングを打ち替えることが挙げられます。
コーキングは、外壁の隙間や接合部分を防水し、雨水や湿気の侵入を防ぐ役割を果たします。
劣化したコーキングはひび割れや剥離を起こし、外壁の防水性能を低下させるため、早めの打ち替えが必要です。
既存のコーキングを残す増し打ちではなく、完全に新しいコーキングを施しましょう。
それにより、再び外壁の防水性を確保し、劣化の進行を防ぐことができます。
洗浄
外壁の劣化原因が特定された後、効果的な解決策の一つには洗浄も挙げられます。
高圧洗浄機を使用することで、汚れやカビをしっかりと除去でき、外壁の見た目を改善し、劣化を防ぐ効果も期待できます。
さらに汚れがひどい場合は、水だけを使った高圧洗浄に加え、バイオ洗浄液を使ったバイオ洗浄を行います。
ただし、適切な圧力で行わないと外壁を傷める可能性があるため、プロに依頼するのがおすすめです。
質の高い塗料を選ぶ
外壁の劣化を防ぐための解決策の一つとして、質の高い塗料を選ぶことが重要です。
高品質な塗料は、紫外線や雨風などの自然環境から外壁を保護し、劣化を遅らせる効果があります。
特に、耐候性や耐久性に優れたシリコン塗料やフッ素塗料は、長期間にわたり美しい外観を保つことができます。
また、汚れに強い自己洗浄機能を持つ塗料を選ぶことで、メンテナンスの手間を減らすことも可能です。
質の高い塗料の選択は、外壁の寿命を延ばし、修繕コストの削減にもつながります。
外壁の劣化の原因となるものを防ぐために
10年毎に塗り替える
外壁の劣化を防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
特に10年毎に塗り替えることが効果的です。
外壁は紫外線や雨風にさらされ続けるため、塗料が徐々に劣化し、ひび割れや色褪せが発生します。
これを放置すると、内部の構造材にダメージが及び、修繕費用が高額になる恐れがあります。
10年ごとの塗り替えは、外壁の美観を保つだけでなく、建物全体の寿命を延ばし、トータルコストを抑えるためにも重要です。
外壁の劣化の放置は厳禁!
建物の寿命が縮む
外壁の劣化を放置すると、建物の寿命が大幅に短くなります。
外壁は建物を風雨や紫外線から守る重要な役割を果たしており、その劣化が進行すると内部構造へのダメージが避けられません。
特に水漏れや湿気の侵入が起こると、木材の腐食や鉄筋の錆びなど、建物全体の強度低下を引き起こします。
結果として、大規模な修繕が必要になり、コストも大幅に増加します。
早めの対応で建物の寿命を延ばし、安心して長く住み続けるために、外壁の劣化は見逃さないようにしましょう。
建物の美観を損ねる
外壁の劣化を放置することで、建物の美観を大きく損ねることになります。
外壁は建物の第一印象を決定づける重要な要素であり、汚れや色あせ、ひび割れが目立つと、建物全体が古びた印象を与えてしまいます。
美観の低下は、住宅の価値を下げるだけでなく、近隣の景観にも悪影響を及ぼします。
定期的なメンテナンスや適切な修繕を行うことで、美しい外観を保ち、建物の価値を維持することが重要です。
人体に悪影響を及ぼす
外壁の劣化を放置すると、人体に悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、ひび割れや隙間から雨水が浸入し、建物内部にカビが発生しやすくなります。
カビの胞子はアレルギーや呼吸器疾患を引き起こす原因となり、特に子供や高齢者にとっては健康リスクが高まります。
また、劣化した外壁が落下する危険性もあり、通行人や住人に怪我を負わせる恐れがあります。
外壁の定期的なメンテナンスは、建物の美観や耐久性を保つだけでなく、住人の健康と安全を守るためにも欠かせません。
修理費が高くなる
外壁の劣化を放置することは、修理費が高くなる大きな理由です。
初期段階の小さなひび割れや塗装の剥がれを見逃すと、雨水が浸入し、内部の腐食やカビの発生を引き起こします。
その結果、外壁だけでなく、建物全体に影響を及ぼし、大規模な修繕が必要になります。
さらに、放置期間が長くなるほど劣化が進行し、修理費用も比例して増加します。定期的なメンテナンスと早期対応が、長期的なコスト削減につながります。
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今回この記事では、外壁の劣化の原因、症状、解決策、予防策をそれぞれ解説いたしましたが、この記事を読んで外壁の塗装を本格的に検討している方がいらっしゃるかと思います。
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